新築や注文住宅にたまに見られる、作り付けの飾り棚をご存知でしょうか?

金具を外に見せないで壁から「にょきっ」と出てる、アレです。

これを作ります。

 

先ずは材料となる木材、今回はSPFの2×6を使用しました。恐らく後付けの耐荷重的にも、このサイズが限界かと思われます。ホームセンターにて、12feetから1200ミリを3本を切り出し、穴加工まで済ませて来ました。

手に入る方は、ヒノキの一枚板で板厚30ミリくらいが扱いやすく、出来上がりもスッキリするでしょう。

 

板の側面にπ18の穴を深く掘り、長手方向に切断します。穴が貫いている方を50ミリ幅にしました。切断後にエッジが立ちますが、このエッジは大事なので、面取りをしないようにします。そこ以外はきれいにR付けをします。

 

穴に丸棒を差し込むのですが、板厚の45~70%の物が良いでしょう。

これは板厚が38ミリですので、π18をチョイスしましたが、もう少し太くしても良かったかなと思っております。

取り敢えずサンダーを使い、表面を均します。買ったままだと毛羽立ちがあり、ササクレが刺さってしまいます。くれぐれもエッジ部を面取りしないようにしてください。

 

丸棒を加工します。

π18の穴に、π18の丸棒は入りませんので、穴の深さ−5ミリで切り出し、サンダーの上を転がしながらほんの少しだけ細くします。

木っ端に同径の穴をあけ、治具にします。少しきついけどスムーズに通るくらいが理想です。

溝加工します。留め穴に差し込むので空気が逃げる様にします。

この様になります。端から50ミリの振り分けで5箇所、差し込めるようにします。

切り分けた板を丸棒で繋いでみます。小さい穴はビス用の穴です。

 

上の部材を治具にして、壁にも下穴をあけておきます。

レベルは必ずチェックしましょう。

50ミリ幅の部材に丸棒を差し込みます。木工用ボンドを使い、丸棒が抜けてしまわないようにします。はみ出したボンドは拭き取っておきましょう。

それを取り付けたのが上の写真です。ハンガー掛けではありませんよ。

 

切り分けた際の部材が対になる様に、面も統一して合体させます。

ゴムハンマーを使い、叩き込んでいきます。

合体後です。

ぱっと見では繋ぎ目は分からなくなります。

 

出来上がりです。少しずらせば背の高いものも飾れるようになります。

 

金具を使わないので、取って付けた感がなく、スッキリ見えませんか?

 

今週の月曜日から材料の選定から始めて、約一週間での完成です。

工具と知識と時間さえあれば、色々な物が自分で作れますよ。