主とわたしで歩いてきたこの道

あしあとはふたりぶん

でもいつの間にかひとりぶんだけ

消えてなくなっていた


主よあなたはどこにいってしまったのですか。


わたしはここにいる

あなたをおぶって

歩いてきたのだ


あなたは何も恐れなくて良い

わたしが共にいるから




ある夜、わたしは夢を見た。

わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。

暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。

どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。


ひとつはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった。

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、


わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。

そこには一つのあしあとしかなかった。


わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。


このことがいつもわたしの心を乱していたので、

わたしはその悩みについて主にお尋ねした。

「主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、

わたしと語り合ってくださると約束されました。


それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、ひとりのあしあとしかなかったのです。


いちばんあなたを必要としたときに、あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、わたしにはわかりません。」


主は、ささやかれた。


「わたしの大切な子よ。

わたしは、あなたを愛している。

あなたを決して捨てたりはしない。

ましてや、苦しみや試みの時に。

あしあとがひとつだったとき、

わたしはあなたを背負って歩いていた。」

    M.F.パワーズ
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だが、今、ヤコブよ。あなたを造り出した方、主はこう仰せられる。イスラエルよ。あなたを形造った方、主はこう仰せられる。

「恐れるな。わたしがあなたを贖ったのだ。わたしはあなたの名を呼んだ。あなたはわたしのもの。あなたが水の中を過ぎるときも、わたしはあなたと共におり、川を渡るときも、あなたは押し流されない。火の中を歩いても、あなたは焼かれず、炎はあなたに燃えつかない。わたしが、あなたの神、主、イスラエルの聖なる者、あなたの救い主だからだ。」 イザヤ書43:1-3