NHK テレビ「アインシュタインの誘惑 」より

1989年、フライシュマン、ポンズ両教授はパラジウム金属を重水溶液の中で電気分解したところ、トリチウム・中性子 ・ガンマ線を検出し、化学反応の12.24倍の熱エネルギーが発生したと発表した。(パラジウムに重水素が次々と吸収され密になり、最後には核融合が起こった)

両教授の論文には多くの欠陥があったが、世界中の研究者が追試をしたところ、中性子やトリチウムが検出されたとの報告が相次ぎ、アメリカのエネルギー省も動き出した。
公聴会ではポンズが所属するユタ大学が、24億円の研究費が必要だ、ゆくゆくは100億円規模の研究になるだろうと訴えた。
その後調査団により実験結果は仮定の計算値に過ぎないものだと判明し、追試の報告も測定器の誤作動や捏造や思い込みだと判明した。

錬金術の時代じゃあるまいし、常温核融合なんて話に振り回されるものかね?と思ったのですが、何と現代のナノテクノロジーを使った実験では1000倍の熱が数日間に渡り発生するそうです。核反応は確認されていないものの、こんな熱量は核反応でなければ発生しないとの事。
水野忠彦教授の実験では、軽水とプラチナでパラジウムを電気分解したところ、鉄が生成された。検出された鉄の同位体分布は自然界とは大きく異なり、核反応によるものとしか考えられないとの事。

フライシュマンとポンズの騒動で、常温核融合の研究は端からエセ科学と見なされ、研究費も貰えず、やりにくくて仕方がないそうです。
騒動の後フライシュマンとポンズはアメリカを追われたものの、フランスで研究を続けた。フライシュマンは既に鬼籍に入ったが、ポンズは全ての交流を断ってしまったそうで、今はどうされているのでしょうか。

周りの人にも、予防の大切さを伝えて頂ければ、ロコモティブシンドロームに苦しむ人が減ると思います。**