人とわんこのホームセラピスト
emilyです。
【犬の介護ZERO教室】で、
ものすごく心に響いたことがあります。
「あら、この子ボケちゃったのかしら?」
って、ボケや年のせいにしないで
ということ
今まで、噛んだことがなかったワンちゃんに、
突然噛まれてしまった。
10年以上一緒に暮らしていて、
噛まれたことなんてなかったのに💦と、
飼い主としたらショックですよね。
そんな時に、出る言葉が
「あら、この子老犬になって、
ボケが始まってしまったのかしら」
「年をとって、
何もわからなくなってしまったのかしら?」
本当にそうなの?
セミナーでは、老犬の体験をします。
くもったメガネをかけてみます。
これは白内障の状態の体験。
メガネをかけてみると、
モヤがかかって、すぐに感じたのは
「怖い」
そして、
すごく不安な気持ち
目が見えないって
こんなに不安になるんだ・・・
ぼやーっと、人の輪郭が見えるから
それがどんどん近づいてくると
「えっ?なになに、何がきた?」
とものすごく怖いのです。
そんな時、急に
頭を撫でようとされたり
身体を触られたりすると、
恐怖から、
咄嗟に噛んでしまうこともあるのです。
身を守るための行動
決して、飼い主さんの手を噛もうと
歯を剥いて噛むのではないのです。
おまけに、耳も遠くなってくるので、
五感からの情報がもっと遮られてしまうので
ますます怖くなってしまう。
これをわかっていたら・・
ゆっくり近づいて、
そっと手を出す。
そして、とても大切なことは
「声をかけてあげること」
大丈夫だよ、
怖くないよって
声をかけてあげるだけで、
恐怖から歯を剥いてくることは
なくなるんじゃない?
今まで、お散歩中も
お友達わんちゃんと仲良くできていたのに、
急に、吠えたり
噛もうとするようになった。
これだって、
自分の身を守っているのかもしれない。
呼んでも、来ない
言うことを聞かなくなった。
これだって、
聞こえてないのかもしれないし、
身体が思うように動かなくて、
行きたくないのかもしれない。
いろいろな変化を、
「年だから」
「痴呆が始まった」
で片付けてはいけないよね。
もちろん、本当に
痴呆症状のこともあるので
その見分けは必要です。
ひとつオススメなのが、
お家のワンちゃんが老犬になってきて、
問題行動とされるような出来事があった時は、
自分が、老犬になってみる。
これは、
セミナーでの老犬体験。
身体の自由がききにくい状態を
再現しています。
老犬になっても、
みんな必死で生きようとしている。
ワンちゃんは、人間の
4倍以上のスピードで
年をとっていくと言われています。
昨日できていたことが、
今日できなくなってしまうこともあるでしょう。
だからといって
責めないで!
ボケちゃった、
もう年だからと
あきらめないで!
ちょっとした工夫で、
できるようになることもあるし、
できなければ、
他の方法を見つけてあげればいい。
先日、会いにいった友人の愛犬リッキーは、
自分ではしっかり歩けないけれど、
友人に、いつものお散歩道まで
子供用の雪遊び用のソリに乗せてもらって、
そこからハーネスをつけて歩きます。
トイレを自分の足で済ませたら、
こんなに誇らしげな顔♡
シニアになっても、
まだまだ、自分の足で歩きたい!
でも、ちょっとゆっくりだったり
今までみたいに、
うまく歩けないだけ。
その変化を、
温かく見守ってあげて
ゆっくり待ってあげたい
老犬ってどうなるの?
そこを知ることで、
怒ったり
焦らせたりしなくてもよくなるからね。
人間だって、老いていく。
動物たちは、
身をもって
その老いを見せてくれているのかもしれない。
emily