ブログの更新ができずにいましたが、
私もわんこたちも元気です。
そんななか、
昨日、メイサは歯周病治療のための
抜歯手術を受けてきました。
歯周病治療で通院中の、
花小金井の歯科クリニックではなく、
成城にある
歯科専門医の澤田先生にお願いしました。
短時間とはいえ、麻酔薬を使うこと
抜歯は歯の安楽死だと言われることもあり
抜歯するリスクも十分承知した上で
それでも、
抜歯手術を決める理由はいくつかありました。
その中で一番大きな理由は
メイサの場合、
無麻酔での治療の限界であったことです。
歯科専門クリニックで
特殊な用具や技術による
スケーリング・洗浄・薬の塗布治療を続けてきましたが
メイサの口の中のニオイ
ヌメリ
歯肉の赤みが改善されないこと。
歯周病の歯があることによって
歯磨き自体も嫌がるようになってしまったこと
これらが、
麻酔下での治療に踏み切る大きな理由でした。
澤田先生にお願いしたのは、
何度か受けている、
歯科セミナーの先生と同じ治療方針であること
優しい女医さんであり
メイサの恐怖も少ないこと
信頼できる仲間のお家の猫ちゃんが
澤田先生の治療を受け、
症状が改善された情報をもらえたこと
など、先生選びも慎重に考えました。
こちらの病院は猫ちゃん専用の待合室も完備
猫ちゃんには嬉しい配慮ですよね
置かれている、フードも
信頼できる物が多く、安心♪
麻酔がないと、
口の中のチェックも、このとおりひと苦労
これでは、正確な診断も難しいですね
受診すると、
診察、問診
手術の内容・予定される処置など
とても丁寧な説明をしてくれます。
抜歯についても、
なぜ抜歯が必要なのか
抜歯することのメリット・デメリット
抜歯する基準など
本当に細かい質問にも答えていただきました。
㊟・・歯周病治療で、全部の子が抜歯が必要なわけではありません
カウンセリング後に
術前検査の胸部レントゲン
採血をします。
この検査のためにメイサを預けて、
飼い主は1度病院を出ます。
検査結果が出た時点で
先生から電話で報告がありまして、
検査結果に問題はないので
予定どおりに手術を行いますと報告がありました。
麻酔をかけ、
麻酔下で細かい歯のレントゲンを撮ります
この結果と、口の中の所見で
抜歯が必要な、おおよその本数
歯の状態
手術の予定時間などについて
再度、オペ室の先生から電話で報告があり
飼い主の同意のもと
・抜歯処置
・歯周病治療である
・スケーリング
・キュレッタージ
・ルートプレーニング
・ポリッシング
・薬の投与が行われました。
術前・術後の様子は
オペ後に記録画像・レントゲン写真を見ながら
説明を受けました。
抜歯した歯は、
表はとても綺麗でしたが
裏側はこんな感じで、
歯石で汚れていました。
一見、状態が良さそうに見えた歯も
レントゲンを撮ってみると
歯槽骨はほとんどなく
ただ浮いているような状態だったり
ぐらつきの大きな歯があったり。
本当に、
見た目と歯周病の進行度は一致しないんだと
実感しました。
メイサが、完璧といえないまでも
歯磨きをしていたのに
こんなに歯周病が進行したのにも、
いくつかの理由があって。
1.7kgというとても小さな個体であり
口腔内がとても狭く
隙間なく、歯がびっしりと生えていたこと
カラダの小ささの割に、
歯が大きくて、
その大きさゆえ、歯に汚れが溜まりやすかった
小型犬は唾液量が少ない上に
メイサはお水をあまり飲まない子
歯磨きが苦手で
特に裏側はケアができていなかった
これはメイサだけでなく、
最近の小型犬ブームで
小さなワンちゃんが求められて
どんどん小型化して、
この傾向はますます増えているそうです。
ここ数年、
獣医師ではない、無麻酔歯石除去によって
歯の表面は一見キレイに磨かれていても
実は、歯周病は進行していて
歯はキレイに見えるのに、
受診したときには
ほとんどの歯が抜歯になる子も少なくないようです。
今回のメイサも、
歯は綺麗だったけれど
ニオイは改善されず
治療の限界を感じ、麻酔下の治療に踏み切ったのは
私としては、正解だったと思います。
結局、メイサも麻酔をかけて
抜歯して
痛い思いをさせてしまったけれど
歯を残すことができ、
なにより、歯磨きがしやすくなりました。
それ以上に
飼い主の意識がかわったことが
一番の成果かもしれません。
麻酔と、鎮静剤を併用して
麻酔のリスクも少なかったようで
心配だった麻酔の覚醒もとてもよく
お迎えに行ったときは
ちょっと大人しい、いつものメイサで安心しました。
心配していた
術後の痛みも
歯を気にする様子をなく
帰宅後の夕食も普通に完食♪
出血もなく、
いつもどうりに美味しく食べていました。
歯科処置をしたあとは、
嘘のように、
ニオイもぬめりもない!!
歯科獣医師のセミナーで
どの先生も、
見た目では歯周病はわからない
ただ、
ニオイがあるときは
ほぼ歯周病があると思って良いと
講義されていました。
メイサの口のニオイもまさにそのとうり。
歯磨きセミナーイベントでも、
ほとんどの飼い主さんが
お口のニオイが気になると相談されます。
1度なってしまった歯周病は、
歯磨きだけでは治りません。
専門家の治療が必要です。
私は、歯磨きセミナーで
6歳からは、特に要注意とお話ししてきましたが
今回のメイサの体験から
年齢では判断できない。
しかも、若くて歯が綺麗だとしても
小さなカラダの子は
想像以上に歯周病が進行している可能性は大きいです。
これだけ、いろいろ学んで
歯磨きを毎日続けていても
小さな子の、歯周病のリスクはとても大きいのです。
小さなわんちゃん、猫ちゃんの飼い主さん
もう一度良く、お口の中を観察して
ニオイをチェックしてみてください。
そして、
今日からでも、歯磨きをスタートしましょう。
たった1本でもいいから
歯に触るだけでもいいから
はじめてみましょう。
歯科処置は、麻酔をかけることで
少なからず負担になります。
重症になってしまうと、
治療費も高額になりますので
負担も大きいです。
多頭飼いですと、
歯磨きも大変ですが
治療の負担も大変です!
今回の手術で一番の成果は
飼い主が、今まで以上にホンキになったこと。
麻酔をかけて、
歯を抜かれてしまったメイサを見て
本当に申し訳ないと泣きそうになりました。
でも、今からでも
できることは、たくさんあります。
10月に品川で、歯磨きセミナーを開催することになりました。
今回治療していただいた病院や、
私が、情報を集めたり、受診した病院のお話しも
参考にしていただきたいです!
まずは、
うちの子の現状を知ることが大切です
もちろん、歯周病の話し、歯磨きグッズの話し
どうしたら、歯磨きができるようになるのか?
などなど・・
伝えたい、
知ってほしい内容がたくさんあります。
関東にお住まいの方に
ぜひ、ご参加いただきたいです。
10月中旬を予定していますので、
日程はあらためてお知らせいたします。
大きい犬も
小さい犬も
猫ちゃんも
歯磨きは必要です。
治療より、まず予防
私も、今日からまた頑張ります!
なにはともあれ、
メイサが元気になって良かったです♡
emily