人とわんこの
ホームセラピストemilyです
先日、わんこ手作りご飯セミナーのコラボ企画が
http://www.fuji-harness.net(盲導犬の里富士ハーネス)であり
参加してきました
盲導犬協会で、訓練士の方々の責任者であり
有名な盲導犬クイールを育てた方でもある
多和田悟さんのセミナー
「愛犬との楽しい絆の作り方」
と題したセミナー
正直、盲導犬を訓練するプロが
しつけのノウハウを教えてくれるの?
そう思っていました。
ところが、多和田さんから学んだことは
しつけのノウハウというより
「犬と楽しく暮らす」にはどうしたらいいか?
お座りができたり
飼い主の指示がきけることがゴールではなく
楽しく暮らすことがゴール
犬を飼うのではなく
犬と暮らすということ
その中で大切なことは
「犬を犬として扱う」こと
最近は、犬を擬人化して
人間の感情や、修正に置き換えて考えてしまいがち
でも、どんなに可愛くても
犬は犬であって、人間ではない
だからこそ、犬としてその犬らしく生きていけるよう
いろいろな状況を教えていく
ボランティア活動をしていると
訓練士の方が、訓練をしているのを見かける
おやつも、罰も与えず
ただただ、「good!」と褒め続けている
決して大きな声で叱ることも
首輪でしめることもなく
淡々と、繰り返し訓練をしている
多和田さんの言う
本当のリーダーは優しい
犬たちが、尊敬するのは
怖くて強いひとではなく
優しくて、自分らしく生かしてくれるリーダー
ドーベルマンだから
ちょっとしたことが大きなトラブルになる・・
勝手にそんな気負いがあったけれど
ドーベルマンで、大きなカラダというところではなく
Beeのもつ、本質を生かして
Beeらしく生きる自由を与えられる
そんな飼い主になりたい
そう思った
そして、もうひとつ
とても心に響くお話しがあった
【犬たちを、正しく送ってやってほしい】
寂しいけれど、犬たちとお別れするときのこと
ついつい、別れるのがつらくて
1日でも長く生きてほしい
病院に行って、点滴や治療をしたら
まだ生きられる
口に出して、痛い、辛い、
もうやめたい!
そう言えない犬たちに、無理をさせていないだろうか?
あのとき、病院に連れて行けば・・と
後悔したくないという気持ちだけで
無理な延命をしてはいないだろうか?
多和田さんは、こう話されました
「1日、なんのためにその苦痛に耐えるのか?」
「自分の足で立ち、排泄し、自分でご飯を食べ水を飲む」
これができなくなった犬たちが
1日生きる意味はなんだろうか?
多和田さんは、迷わず眠らせる選択をすると
きっぱりお話しされていました
昨年、旅だったマロン
この時は、意識もあり
自分で立つことはできなかったけれど
みんながいる部屋で、じっとみんなを見ていた
でも、自力で食べることも、飲むこともしなくなった日から
私たちは、もう病院に連れて行くことをやめました
留置されていた点滴の針も
私が抜きました
あとは、自然にまかせよう
そう思って、マロンにも
「自分で決めて、いっていいよ」
そう伝えました
そう伝えた日の深夜
本当に午前2時ぴったりに、
大きく息を吸い込み、旅立ちました
その時間に行くと決めたとしか思えないような
そんな旅立ちでした
うちの家族にする
そう決めた時から
どう見送るかまで、覚悟を決める
マロンを見送った時
もちろん寂しくて涙もたくさんでたけれど
でも、お役目を果たせた
ホッとした不思議な感覚があった
それはきっと、マロンの意思を尊重して
見送ることができたからだったんだなあ・・
私の犬との暮らしの原点は
ペットでもなく
犬を飼うのでもなく
犬と楽しく暮らす
そして、正しく見送るという気持ちを持って
一緒に生きていくこと
多和田さんとの出会いで、
私が大切にすることが
よりハッキリした気がする
きっとこれも
天国のマロンからの、ギフトなんだと思う
emily