お茶会 松花堂弁当 | 田中愛子オフィシャルブログ「幸せのレシピ」Powered by Ameba

お茶会 松花堂弁当


今回は、日本料理の最後の授業!
お茶会のルールや作法、
お茶会の時のお弁当、「松花堂弁当」についてのレッスンでした。

千利休の歌に、
「茶の湯とは、ただ湯をわかし、茶をたてて、のむばかりなる 事と知るべし」

というものがあります。

茶の湯とは、単に湯をわかして茶をたてるものだというこの歌に、茶の湯の神髄を伺う事ができますね。


お客様の前なので、見苦しくないおてまえ、手際良く美味しく立てる事、美しい器など、美味しく飲んでいただくには、茶の湯にふさわしい雰囲気の演出が必要なのです。

表面上だけではなく、心が現れるのが茶の湯の特徴だという事が分かります。


去年、私自身も研究家クラスとしてお茶会に出席させていただいたのですが、自分があまりにも無知すぎて、お茶の先生に言われるがままにしか動けなかった事、器の持ち方さえ指導していただいた事を、鮮明に思い出しました。

さて次は、松花堂弁当の講義も少し入りました。

お茶会の時に頂く、お弁当の事です。

お弁当のポイントは、
①それぞれの味わいを大切にして、食べやすく、
②持ち運ぶ事を考えて料理が乱れないように盛り付け、
③味移りを防ぐために中子を器に組み込む。

というのがポイントです。

仕切りは全部で4つあり、どこの仕切りに何を盛るかの規定はありませんが、

生のお造り
焼き物
煮物
ご飯
椀もの

がつくのが基本だそうです。

やっぱりこうして知識を入れると、次に食べた時の目線がぐんと変わりますし、毎日作らずとも、「知っている」と「知らない」は大違いですね。

生徒の時に聞く講義と今聞く講義は、また違った新鮮さが毎回私の中にあります。

さて今回のレッスンは、先程ご紹介した松花堂弁当のレッスン!



サツマイモのレモン煮やきのこの佃煮、焼き物の鶏肉です。

イチョウの形をしたさつまいもを乗せると、季節感がぐんと上がります。



カラッと揚げた天ぷら。



季節の吹き寄せ。
ここには、もみじ型のにんじんが散らされています。



優しい味の、百合根ご飯。
仕上げにすったゆずの皮をふります。



どれから食べようか悩む程、豪華なお弁当になりました。



そして食べ終わったら、愛子先生が立ててくださったお抹茶とお茶菓子でみなさんほっこりされていました。



日本料理のモジュールがこれで全て終わりました。
日本人に生まれてよかった。
と、どのレッスンのものを食べても感じる講義でした。

来週からは西洋料理に入ります!!

(沼田)