著者: 川上 弘美
タイトル: 光ってみえるもの、あれは
偶然手に取った一冊。
当たりかはずれかと言えば、
この本は、かなり当たったと思う。
川上ワールドに引き込まれた。
ちょっと変わっている人たちの話が私はとても好きだ。
人は、あるときをきっかけにしてぐっと大人になる。
一生懸命に大人になろうとしてなるのではなく、
普段どおりの生活の中で、気が付けば、
大人に近づいていた。みたいな。そんな感じのものが
手に取るように解った。
この本に出てくる大人たちは、変わっているけれど、
どの人も、欠かせない人たち。
大人になりきれていない人たちが多いけれど、
だからこそ、彼は大人に近づけたのかな~と思う。
そして彼を取り巻く、仲間の存在。
一人だけではなく、一緒に大人に近づくのを感じた。