ある人からいただいた言葉の中に、「下りのエスカレーターを駆け上がっている」という表現があった。
「下りのエスカレーターを駆け上がる」
自分の生き方みたいだと思った。
止まったら落ちるだけ。
歩くこともできない。
落ちるのは怖い。
でも、この生き方を選んで生きてる。
落ちたらどうしよう。
走れなくなったらどうしよう。
不安と恐怖に支配された道。
でも、自分で選んでるんだよね。
だって、頑張ってない自分って恥ずかしいんだもん。
何を頑張ったらいいのかわからない自分って恥ずかしいんだもん。
目標のない自分って恥ずかしいんだもん。
そんな自分を知られるくらいなら、知られたくない自分を守るためなら、ゴールはないと知りながら、知らないふりして下りのエスカレーターを駆け上がってやるわよ。
頑張ってるふりくらいさせてよ。
そうして、落ちるのが怖い、走れなくなる日が不安だと、ダミーが出来上がったのです。
不安と恐怖に支配された道を、選んでしまったのです。