友人に招待され、彼女の息子の洗礼式(baptême)へ出掛けてきました。
とはいっても、残念ながら式には間に合わなかったので、
式後の食事会にのみに参加させてもらうことに。
ブリュッセルから車で約40分の郊外にある会場にて。
目の前には小麦畑が広がる長閑な場所。
教会と並んで建つ大きな石造りの建物は
かつては小麦の貯蔵庫だったそうで、高い天井が印象的でした。
ご家族や親戚、親しい友人たちが集う賑やかな席で、
他の方々と面識のない私たち家族は
何だか場違いなような気もしてしまったけど、
みなさんとてもフレンドリーで、楽しい時間を過ごすことができました。
主役は4ヶ月の男の子。
息子もビズ(頬にキス)で彼を祝福。
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洗礼式の様子は写真で見せてもらいました。
代父母に抱かれた赤ちゃんが、頭に水をピチャピチャされていたりと
キリスト教の知識がない私にとっては興味深いものばかり。
代父母というのも、ベルギーに来てから知ったことのひとつで、
それぞれをparrain(パラン・代父)、marraine(マレンヌ・代母)といいます。
洗礼式には欠かせない存在ですが、宗教的なこと以外にも、
実の両親が亡くなったりなど、子供の面倒をみることができなくなった場合、
代わりにその子供を育てるという大きな役割もあるそうです。
もしもの時だけでなく、誕生日やクリスマスなどを一緒に過ごしたり、
時々会って近況報告したりと、日頃からのお付き合いも大切なんだとか。
先日も公園で出会った方が、連れていた子供の代父だと言っていました。
(仲良く遊ぶ様子は、まるで親子のようでした。)
親族から選ばれることが多いようですが、
両親の親友だったりと、血の繋がりがない場合も。
法律的には何の拘束力も無いそうですが、
家族以外の人が気に掛けてくれる、見守ってくれるというのは、
子供の成長にとってもいいものではないかと思います。