人体構造を利用する合気の戦略

 

武田惣角が実質的に創始したと思われる合気の本当に面白いポイントは、人間というものをよく知っているということです。

 

神経の反射も重要なのですが、今回の動画のように人体の構造もかなり重要です。

 

体の、どのポイントにエネルギーを加えるかで、結果が違ってきます。

 

まず、動画では胸にエネルギーを加えることで相手の前進する力をとめています。

 

実は、この段階だけでも少し強めにエネルギーを加えるだけで、相手は後ろに頭からひっくり返りますが、そのような結果を求めるならば喉にポイントをおくのが最もおすすめです。

 

しかし、今回は相手をのけぞって倒すのではなく、腰から後ろに倒すことなので、丹田にエネルギーを加えるポイントを設定しています。

 

この、胸から丹田にポイントをシフトさせることで起こる身体的な現象は、動画をご覧になった通りです。

 

腰が落ちるんですよね。

 

ある意味、この技の結果としての現象は猫背なのですが、もしかしたら猫背の人は24時間自分に合気下げをかけているのかもしれません。

 

大東流合気柔術の合気技法に特化した合気感覚

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