写真は浅草の八ツ目漢方薬局にて購入したどくだみ(十薬)、現の証拠と今年採取したケツメイシ(決明子)です。

現の証拠は今年、種を採取したので来年は蒔いて栽培したいと思っています。

大自然の妙理

自然界というものは実によく調理の妙が発揮されるようになっている。というのは、有毒ガスや有毒食品の害を消すものが、ちゃんと用意されているということである。嘗て広島と長崎に原爆が落された時、アメリカの原爆関係の学者達は二十年間はこの両地方には草一本生えないだろうと云った。ところが事実は全く正反対、翌年の春、原爆の焼け野原にぼうぼうと勢いよく生え繁った草がある。それが十薬、即ち「どくだみ」であった。「どくだみ」の叢生を見て一番驚いたのは原爆関係の学者達で、早速どくだみを採取して内容を分析してみたら、放射能を溶かす成分をこの中から発見した、そして日本の原爆児童をアメリカに連れて行って治療した薬が、このどくだみから摘出した注射薬だったという。

どくだみというものは、かくのごとく放射能さえ溶かすのだから亜硫酸ガスや農薬、洗剤、染料等の毒を溶かすくらい朝飯前であろう。

一般の方は、どくだみと現の証拠を漢方薬局屋から買って来て、どくだみ４、現の証拠６の割合で煎じて、これをお茶代りに飲用されるとよい。どくだみだけだと胃腸を害い下痢を起こす恐れがあり、胃の酸度と腸のアルカリ度に狂いが来て栄養がただ流れてしまい、栄養失調という病気に陥る。栄養失調は栄養不足とは意味が違う、栄養不足は病気ではなく、経済関係やその他の外部的事情からやむなく陥る現象で、栄養失調というのはいくら栄養分を摂っても、それが体調に乗らない、これは胃腸が悪いために起こる一種の病気で、不足と失調とをごっちゃにしてはいけない。そこでどくだみだけでは胃腸を壊し易いから栄養失調にならないよう現の証拠を混ぜて呑めば放射能を消すぐらいの強い解毒力を持っているのだから、空気の汚染による毒や食品、洗剤、染料などから来る毒など易々と解かしてくれる筈である。まことに大自然の摂理は霊妙であると言わねばならない。