創始者の植芝翁は元来、形(型)という考えはありませんでした。現在の形(型)は二代目の吉祥丸道主によって技法が集大成され今日伝えられています。植芝翁は外面的なものより感覚的なものを指導したそうで、「つまり氣じゃよ」は有名な言葉です。合気道は戦いの武道から禊(みそぎ)の武道という考え「天の理法を体に移し霊肉一体の至上境にいたる業であり道である」つまり、人間の理想の境地を求めていく身心鍛錬法であるという考えの上に日々稽古が行われています。合気道だけでなく 日本人ならではの伝統文化、例えば 茶道はただおいしく飲むだけなら茶道ではありません。もともと 坊主の眠気覚まし、薬として伝来したお茶に作法は必要ありませんが お茶に悟道を求めたために茶道が創造され、千利休のような人が生まれたのだと思います。