戦いのなぎなたなのに漆塗りで丸二家紋(里見氏)が描かれています。鎧も日本人の美意識を感じます。


日本人は古代から崇高な美意識をもっています。シンプルな美、引き算の美学の上に成立しています。日本化した禅の影響を受けて武道は殺人剣から活人剣に変化したように美意識の根底にある日本文化の本質的な部分の多くは芸術や芸事に融合されて今日に至っていると思います。しかし現在の日本では、西洋文明、東洋文明の影響から混沌とした状況にいると感じることが多くなりました。この混沌とした今日の日本を従来の日本に戻す方法論として真の武道という題材があると思います。本居宣長は唐心を去り大和心に帰れと言われたそうですが和合の武道である合気道を通じて「真の日本文化」を世界に発信していきたいものです。