白井亨は中西道場の高弟寺田五郎右衛門(天真一刀流…高崎市出身)に完敗し「どうしてそのような精妙な技を得たのかと質問」したところ悟道のほかはない。との答え、邪念をもって修行していたのでは悟道へは入れない。清浄無垢になることと諭した。そこで過激な斎戒沐浴の日々を過ごしたが、かえって神経衰弱になり体を壊してしまった。
そこで、白隠の修行方を紹介され 氣海丹田が充実して元気が回復しました。
白隠の軟酥の法「気合のこもった身心統一の実現に意が用いられている点で、清浄な色と香りのする鴨の卵のような軟酥を頭に載せる。それが頭を潤し、両肩、両腕、胸、肺、肝臓胃腸、背骨、尾骨を気持ちよく浸しながら降下してくる。全身の凝りや痛みを癒しながら流れ降りるのである両脚を温め潤し、足の土踏まずまで来て止まる。このようなイメージを何度かくり返すのである。これによって、内臓の気の滞りをなくし、胃腸のはたらきを活発にし、皮膚は張りが出て、どんな病気でも治すし、徳を積み道を成就することができると述べています。」後に寺田の勧めもあり行者の道場におもむいて撞木をたたく姿を見ながら修行をしていたところ、上人の撞木をたたく姿(自然に称名と手と心一致している)この時はっと悟った。その後剣が自由精妙に動くようになった。「後進の者が邪念をもって剣を学んだり水を浴びたりする無益な艱難辛苦をしないように「開道論」等著述して後世の人に残したとのことです。合気道の極意は倒そうとすると倒れない、邪念をもたない稽古が最善だと思います。
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