出雲大社より ムスビの御神像


地の理」とはエゴを基本にして来た競争原理に基づく社会です。「地の理」の時代の武術は自分だけが生き残るためのオンリーワンの技術です。ですから秘匿することが必要です。大切なことは絶対に教えません。「一子相伝」という言葉はそれを伝えています。道場の師範とて同じです。オンリーワンになる為には秘匿しなければ尊敬を得ることはできません。次に「天の理」とはなにかと言うと、地の理とは逆です。天の理に基づく合気道は試合の無い武道であることを特徴としています。より「宇宙の法則」に近づくことを理想として精進します、その道を楽しみながら、互いに良いところを誉めあい、気になるところは上下関係なく気づかせてあげる。ですから秘密主義に対して開放主義であり、共存共栄の武道であらねばなりません。合気道の稽古は「天の理」「和合の原理」「愛の道」「武産合気…たけむすあいき」「宇宙の法則」に基づいたものにしていかなければならないことを大切に稽古をします。