一教は大東流や養神館合気道では一か条です。合気会系は一教と言っていますがこれも大東流から来ています。この技は合気道独特ということは無く、古流の柔術の各派に存在しています。大東流ではこの技を小野派一刀流兵法の小太刀からとっています。二教、三教、四教と変化しますが、基本となる技なので大変重要な技です。元となるのは、上段から切り下ろされるところを前に進んで相手の肘、小手を押さえて制する表と受け流す裏技と腰の刀を抜く寸前に相手が小手を押さえてきた場合〔交差取り〕に一教の表、裏で制する。これが一教の原点となっています。この技は非常に地味な感じがしますが格闘技系の相手と対戦した場合応用次第で大変な効力を発揮します。

一教の成り立ちはいきなり一教で抑えるのではなく、二教→三教→四教→一教抑えと私は理解して指導しています。写真の左の左手の押さえには「私独特」の反撃されない秘密があります。