身体の姿勢が悪いと諸病の原因ともなるし、躾〔しつけ〕とは身と美でできている。合気道の上達の基準として姿勢は大切な要素です。正しい姿勢がなければ本当の氣は出て来ない。正しい姿勢で行なえば、静坐法は疲れを早く回復させ、体調を整える、また緊張した神経をやわらげ、病気の原因を取り除く効能があると昔から言われている。近年の西洋化は椅子での生活が一般的となりそれに比例して体調を崩す人も増えている。合気道を志す人はこの静坐を、どこでもできる鍛練法として生活の中に習慣づけることをお勧めします。静坐の方法は座法の呼吸法の説明を思い浮かべてください。呼吸は鼻よりしずかに深く、眉間の部分に天地空間の気を全部集めるように吸い込む。その気をのどからみぞおち、そして下丹田〔へそ下9センチ位〕に下げできるだけ留める。これは精神操作で行なう。この呼吸法と姿勢坐法が一つとなります。
  蓮華寺(彦根) 井伊直政公祈願寺

上野(群馬県箕郷町 現高崎市)から井伊家とともに彦根市に移転した日蓮宗の寺の仏像