合気道の説明で苦労することは見えないところが大切なのに見えるところを中心に説明してしまうこと。たとえば、受けが手首をつかんでいるときは手首の部分を中心に説明が進む。しかし、私の説明は掴まれた部分は動かさない。その他の部分、肘、膝、腰、尻を順序に従って動かして、最後に掴まれた部分を動かしてください。と説明しています。見えない部分の説明は なかなか解りにくい。昔から「膝が極意」と言い伝えられていますが、私が習ったところでは膝も肘も足の向きも、体の向きも、顔の向きも教えられた記憶はありません。そういうことは自分で研究するのが日本の伝統芸です。ですが、最低限 撞木足、巴足については入門当初に教えてほしかったと思います。これを知らないと合気道は成立しないとつくづく感じるからです。この足の型は袴に隠れて見えないので教えられないと永遠に解りません。