
芭蕉の紀行文「笈の小文」の中に西行の和歌、宗祗の連歌、雪舟の絵、利休の茶など、それらを貫く道はただ一つ、それは風雅の道である。風雅は造化(自然)に従い四季を友としている。日本人の基底文化は自然に抗(あがなう・抵抗する)うことなく生きることにあると言っていると私は解釈しています。合気道の精神(技・稽古)は天の理法を体に移し霊肉一体の至上境に至る技であり道であると説かれているのは稽古相手(自然)と一体化すること、対抗することは不自然化であり破壊(怪我)につながることとなります。相手を無力化することは相手と一体化すること、これは道場で体験するしかありません。