合気道と言う武道はある日突然、天から降ってくるヒラメキが疑問を解決してくれることがある。これを神の声だとか天の声とか色々の表現で言われることが多いが、自分の内なる自分がささやいてくれていると考えると納得できる。合気道は奥が深い武道と言われるのはその時のヒラメキが合気道の全てを解決してくれる訳ではないから。次の疑問、次のヒラメキ、そして次のヒラメキと探求が尽きることは無い。そこが面白い、つまり、解れば解るほど次の難関、難問が待っている。解らないことに気づく合気道は終わりのない学問と言えるのではないでしょうか、合気道、古武道の探究は日本の歴史、芸能、文学、精神、禅、身体動作、他に繋がっていくことに気づく、体の動きは現在は忘れ去られているかつての動作が合理的であるように、精神的にも自然とともに生きる縄文の思考が参考になります。探究すればするほど知らないことが次々に生まれてくることが面白い。宮本武蔵の五輪書を身体学、生理学、心理学と捉える人もいます。いかに今まで無知であったか、こんなことさえ気づかなかったのかと稽古をすればするほど無知な自分が見えてきます。稽古と探究は死ぬまで続くのだと思うがそれが楽しい。