合気道を含めて、日本武道は人格向上を目的にする方向で発展してきました。しかし、精神武道の発展は国の安定に寄与するとは限りません。世界の歴史を振り返ってみると、国が平和安定し文明、文化の成熟とともに、野蛮な国に滅ぼされることが繰り返されています。警察や軍隊のいない国は理想ですが、現実は非人道的な大きな暴力団に支配されてきました。日本の戦国時代に活躍した武士の特徴は平気で殺戮できる人材です。戦国時代の様子を書いた「里見吉政戦功覚書」と言う書き物がありますが、里見郷出身で北条氏→滝川氏→安中氏→北条氏→浅野氏→井伊直政に従い彦根へ、この書き物の内容は実に生臭いことも書かれており、尊敬に値するような人物とは思えませんが必死に戦い最後に井伊直政の家来としては重きをなしたようです。里見姓を名乗っていますが勝手に名乗った里見です。系図は房総の前期里見の里見義豊を先祖としていますが、学者は偽系図と判断しています。南米の文明国家 インカ帝国はスペインの野蛮人に滅亡され、日本もイギリスやフランスの野蛮国に蹂躙されるところでした。清はあへん戦争で英国に潰されました。人の生き方として 文武両道が理想ですが、丸腰で平和に生きるためには世界の人達の共感と同意が必要です。たぶん、無理です。