合気道の極意は体から体へと伝えられると荒井師範から聞いています。理路整然と口伝で伝えるのは家訓や秘伝の書のようなもの、我が家に伝わる江戸時代前期の武術の免許皆伝書は漢文が読めた祖父がレ点を打ったらしく、読めたようですが、これが秘伝と言う箇所は無いようです。我が家の秘伝は薬草とお灸のつぼで、祖父は薬草についての知識が高かったと父から聞いています。武術については基礎の型、基本の型、古式泳法が代々伝えられていたのですが、私は父の古式泳法を見て、シンクロ?と思ったのと、泳ぐと脚がつるので習うことはありませんでした。合気道はお互いの体が接触するので、相手の力量が体に伝わってきます。ただし、合気道の力量は不思議な重さ、胆力、力を感じない力等、柔道やレスリングとは違う感覚だと思います。重量級の柔道経験者も通ってきますが、腕力、体力ではまったく適いません。合気の力とは別物です。