武道の技、技術を相手に伝える方法には色々あると思いますが、聞いていて困るのは抽象的な説明に終始する指導者に出会うこと。稽古が終わったあと、しばらくすると何も頭に残らない。聞いているときはもっともらしいのだけれども、本人が頭の中で自分の説を説明しているだけで、具体性に欠けているためと思われる。植芝開祖が「つまり氣じゃよ」と言った話は有名ですが、凡人には理解できない。私のようなぼんくらには「かみ砕いた解説」をお願いしたい。具体的には、受けの崩し方、合気道に必要な人体のつぼ、下半身の動かし方等、見慣れた合気道の型は表面的なこと、本当に知りたいのは内面的な普段気づかない、袴の中の見えない「足腰尻」等の重要なことです。相手との和合、調和、結びは重要な要素ではありますが、聞いている人達はそのレベルにある人は少ない。