

日本人の格闘の習性はすぐに棒、槍、刀等で殴ることです。西欧人は槍やフェンシングなど、突く習性があります。これも民族性の違い、ひいては文化の違いです。たとえば日本刀は反りがある、反りがあることによって相手の頭をなぐった場合手への衝撃が少ない。古墳から出土する刀は直刀でこれは相手を突くことが中心ですが、これは大陸文化を輸入したためで直刀で殴っていたのではあまりに手に衝撃がくるので、殴る伝統の日本人に適応した現在の反り型の刀になりました。突く習慣のある西欧ではフェンシングが発達している。格闘技においてはレスリングやボクシングが発達し、日本では剣術から柔術に、そして試合形式の柔道が発展し、大陸(唐の南)から伝えられた沖縄唐手が殴る蹴る中心の空手となっている。レスリングも柔道もオリンピックの種目になっているのも面白いことです。残念ながらフェンシングに対して剣道が選ばれていないのは突く文化圏が優勢のためでしょうか。世界的にみれば剣道はマイナーなスポーツです。合気道は日本国内でもマイナーです。