合気道は日本に昔から伝えられた武術を再構築して植芝盛平という人が合気道として創始した武道です。初代盛平に指導を受けた中には新たに流派を興し、今日に至っているところもあります。世代交代が重なるとともに技術の変化は起こります。交代が後退では困ります。進化が新化、真化、深化していれば安泰ですが たんなるコピーを繰り返していては、劣化が進んでしまいます。里見道場に祖父の書であり家訓である「稽古照今」の額を掲示しています。「いにしえをかんがみていまをてらす」昔の名人達人を参考にして学べということです。たくさんの情報を集め、創意工夫して常に前進しないと「劣化コピー」の末に滅びてしまいます。日本は世界一老舗が多い国と言われ、お店や職人集団が存在する国ですが、初代の技を踏襲するだけでは無く、常に創意工夫を欠かさない企業だけが生き残っているそうです。一子相伝、秘伝と言う言葉は幻の言葉だと断言している室町時代から伝わる窯元の跡継ぎもいます。現実は一代限りの繰り返しが老舗を保つ 最強のようです。