一つにまとめてしまう 多人数掛け


習得方法の演繹型と帰納型ですが、演繹型とは中心となる核があってそ
れを広げていく勉強法、帰納型とは多くのことがらを一つにまとめていく勉強法です。合気道はとても実戦とは思えない肩取り面打ちやうしろ両手首取り等格闘技を学んでいる人から見るととんでもない技の稽古をくそまじめに繰り返しています。それを見て疑問を感じる人も多いようです。打突系の人なら肩をつかみに来たら顔面パンチでノックアウトです。柔道の人なら一本背負いで投げればよい。こんな歯がゆい稽古などは素直な人でないと続きません。合気道の稽古は演繹型(遠回り)です。試合形式の武道では気が付かない細かないろいろなパターンの技(基本の型だけでも150以上あると言われる)を稽古することで大切な極意に帰納していきます。また、体の鍛錬(丹練)稽古は非常に的を射ている稽古だと私は考えてます。「急がば回れ」と言う格言がありますが、拳を鍛えて攻撃してくる相手の出鼻をくじく(鼻をめがけてパンチする)空手やボクシングは直ぐに使える実戦型です。それに対して 私なら入り身で相手の喉を掴むと思います。殴ると暴力、掴む場合はその時だけで、怪我は生じません。そもそも、こんな状況にならないような心得が本来の武道ではないでしょうか。