日本人の特徴は遊びの心を死ぬまで持ち続けることと言われています。俳句、短歌、川柳、茶道、花道、剣道、合気道等 趣味と言われる芸事は全て遊びです。かつて「遊びが仕事だもん」とテレビにCM出していた親戚の会社がありましたが、利益の追求は遊びとは異なります。遊びには遊び続ける、利益を追求しない、つまり探究心をもって死ぬまでやり続けることが条件です。縄文時代に製作された縄文土器、とくに火炎式縄文土器は大昔の日本人の遊び心が繁栄しています。流れるデザイン、左右非対称のデザインは日本人の美学、遊び心が見て取れ、世界の美術としても評価されています。時代が下って日本流の禅文化に影響されたと思われる、千利休の茶道の様式も飛び石や茶室の中にも左右非対称、詫び、寂びのデザインが観られます。もし、合気道を死ぬまで続けたいのであれば強くなることを望むよりも、日本の基底文化である遊び心に基づいた縄文文明を完全を求めつつも、不完全を楽しむ遊び心で楽しめば終わりの無い芸事として続けられると思います。