両手で強く掴むと反撃されてしまうのに相手の中心を感じて、両手で柔らかく掴むと反撃されない。三十五年前にM師範に教えていただいたことです。半掴み、小鳥を掴むようにという表現で説明されることが合気道ではあります。すべてのつかみはやわらかく、そして相手の中心をとらえる必要があります。受けのつかみは剣を握るように人差し指を浮かすとリキムナ、そんなに強く掴むなと言う師範や先輩には有効です。
受けに対しては半掴み、小鳥を掴むようにという表現で接するように指導されていると思いますが、「受けが反発しないように優しく接する」ことが重要視されているのが合気道です。腕力に頼らない象徴として合気があります。もし、思い切りつかんで技を掛けていたなら優しく接するようにしてください。怪我の多い道場に在籍している人は特に注意してください。受けも人差し指を浮かして握ると体のリキミがとれて怪我が減少します。流れの稽古では受けも取りもやわらかく掴む。護身術的な硬い稽古(受けに動きが無い)の時は受けは硬く握る、掴む、取は柔らかく接すること。