技を掛ける時、相手に力を感じさせてはいけません。反射的に防御体になってしまいます。敵の警戒心は防御する力も高まっているので、警戒心を抱かせない方法が必要です。捨て身とは掴まれたところを捨てること。攻撃の拳は避けること。決して睨み合ったり、掴みあったり、殴り合ってはいけないということです。捨ててこそ浮かぶ瀬もあり。力を抜いて相手と調和することこそ捨て身の極意だと思います。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 

 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれとは、自分の命を犠牲にする覚悟があってこそ、初めて窮地を脱して物事を成就することができるということ。