解説とは読んで字のごとく解は牛を牛刀で各部位に切り分けることです。昔、包丁という牛の解体の達人が中国いて、その手際の良さは誰も適いませんでした。彼は牛の筋道をよく理解していたので達人と言われたのです。この筋道をだれでも理解できるように説明できれば本当の達人です。合気道の達人、指導者もこのようで無ければなりませんが、日本の伝統は一子相伝という言葉が聞かれるように、親子といえども跡継ぎが創意工夫して親の伝統にプラスアルファを探求して次の代に相伝してゆくのが日本の伝統です。守・破・離という言葉は日本の伝統文化の知恵だと思います。老舗はつねに深化、進化していないと死舗になり閉店の憂き目に遭ってしまいます。開祖、開祖と自慢げに語っていた人はほとんど存在しませんが、植芝開祖は武産合気(たけむすあいき)と書にも残しています。合気を深化、進化させなさいと、私の合気が絶対だ などと言っていない、つまり、技と心を 進、化、させなさいと理解すると体の続く限り稽古が続けられます。