私から見と合気道界は低迷しているように思えます。群馬県だけかもしれませんが、他県から稽古に来ている人からの情報も「低迷」しているような情報ばかりです。なぜかと考えると、魅力のある合気道人がほとんど存在しないからだと言ったら袋だたきに合いそうなので言いにくいのですが、たとえ存在したとしても手取り足取り真実を教える人が少ないようです。これは日本人の性格に起因している思われます。日本人がいろいろな面で 進歩できない理由は、長年、謎とされてきましたが、脳科学の発展により、ヒントになりそうな研究成果が得られています。簡単に言ってしまうと、日本人は諸外国と比較して「意地悪」な人が多く、他人の足を引っ張る傾向が強いというものです。私もいやと言うほど体験してきました。一子相伝、多言無用、秘匿、秘すれば花 自分を脅かしそうな人間は潰すこと、いろいろな面で生き残るために「意地悪」にならざるを得ない競争社会ですが、どうも、他国より日本は「意地悪」な人に囲まれているようです。大切なことを人に教えないことが美徳とされていたのでは進歩、発展はありません。特に袴を履いて教える伝統がある合気道は日本を代表する「意地悪な秘密武道」です。古来より「膝が極意」と言われるのに下半身を隠して教授することは「大切なことは教えないよと宣言していることです」。私の知り合いで大学院の建築まで出て中卒の大工さんに弟子入りしていた人がいますが、技術を憶えるのに耐え忍んだそうです。最近は職人の専門学校や料理のレシピを弟子にのみ開放している有名な料理人も現れているようですが、「底意地が悪い」を止めないと日本はお先真っ暗になります。
義貞は群馬の田舎者です。京都の意地悪な貴族達に翻弄された生涯でした。