宇宙の法則に45度の法則(白銀比)がある。ホームランを打つためにはボールに対して45度の角度が良い、大砲も45度の角度で打つとより遠くに飛ぶ。居合で丸めて濡れたござを刀で切るのも斜め45度が良い、視覚も左右45度より後ろは見えにくいが前は見やすい。相撲で小さい相撲取りは下から45度に攻めるのが常套手段だ。古武道の撞木の足も前足、後ろ足ともに45度が良い。私の合気道はこの法則と円の法則で成立している。また、四角を斜めに切ると45度の角度になる、これは白銀比といわれる角度です。あごから眉毛にかけて線を引くと二等辺三角形になる、この角度(45度)は有名な美人の角度でもある。四角は日本の美学である茶室等の建築に使われている。いずれにしろ90度と白銀比である45度は日本の文化、武術、美学にかかせない宇宙の法則だと私は考えています。合気道の技術と法則の関係は多種にわたりますので道場で会得して戴きたいと思います。黄金比は人が美しいと感じる形と思えば良い、美人と言われる人はこの法則に従った顔立ちを為ています。浮世絵の美人の姿勢も黄金律となっているのも偶然ではありません。合気道の演武が演舞と感じるのは芸術と武道の法則が白銀比や黄金比にかなった動きになっているからと考えられます。
京都嵐山の滝口寺
菱川師宣作 見返り美人(黄金比)     (白銀比)