以前、他の道場で稽古をしている人が見学に来て、道場生が私に質問していたことに驚いていました。
 確かに私が習ったところは質問する雰囲気は無く淡々と見せられた型をなんの疑問も無く稽古をしていたことを思い出します。解らないことは即座に質問に答える指導者のほうが頭に入る。質問された側は噛み砕いて技の要点を説明する。指導者は質問には丁寧に、「やってみせて、やらせてみせて、うまくできたら、ほめてあげる」が良いと思います。そうしないと生半可な先輩に聞いてしまい、なんとなく納得する傾向が多く見受けられます。解らないまま適当に回数を重ねても昇級はします。しかし、自分が先輩になった時に恥をかく。後輩に質問された時は師範に任せるのが自分の為になり一番良い対応だと私は思います。指導の責任者はあくまで師範です。ただし、他の道場から来た人の話ですが、前の道場にいたとき、師範より古株の先輩(七段)が勝っていたので、師範の言うことは参考にならなかったと言っている人もいたので、こういう場合もなきにしもあらずなので、そこで稽古を続けるためには、忖度するしかありません。