演武の打ち合わせの時に 演武は二分が限界と言う師範がほとんどでしたが「もし私なら恥ずかしくて言えません」この発言には私は未熟ですという意味が含まれています。私の合気道は「力んでいます、力です」つまり合気ではありませんと宣言しているのと同じです。合気(攻撃力の無力化)が身についていれば一人や二人の相手に対して二分程度で呼吸が苦しくなるはずがありません。ボクシングは三回戦ボーイから始まりますが、三回戦でも九分です。稽古で技を掛けている側が疲れてしまうのも力んでいる証です。多人数相手を目的とする合気道は淡々と動き続けられることが理想です。