当身は手を用いての当身と体を使った体当たり、頭を使った頭突、状況によっては蹴りも考えられます〔合気道は試合が無い、無いと言うことはルールが無い、つまり何でもあり〕という事です。ですからルールのある格闘技よりもより斬新な発想が生まれる可能性と危険をもはらんでいます。今考えられる当て身について書いてみますと、相手が後ろから抱き付いてきたときは①後頭部を相手の体にぶつける②わき腹に肘鉄を入れる③相手の足の踵を踏みつける。前からの攻撃は〔突き、片手、両手取り、肩取り、胸取り、横面、肩取り突き、肩取り横面等〕当て身は大切な方法であり、手のひらを相手に向けての当身〔顔、あご、頬〕、この場合、顔は霞の当て、あごは直接相手を崩す当身で用途が違います。以前下からあごに向けてアツパーの要領の当て身を指導されたことがありますが、これは空手やボクシングの技で、稽古では不可です。稽古では当て身はあくまで相手を制する過程の手段です、あってはならないことですが、道場外でそういう状況に遭遇したときは当て身が相当威力を発揮すると思われます。古武道は体の内なる流れから打突の威力を生み出しますが大変危険なので禁じ手のようです。