よこしまなき事を思う所 | 合気道弘道館里見道場
宮本武蔵の五輪書のなかに「よこしまなき事を思う所」つまり邪心は相手に伝わるということです。自分に危害を加えようと思う相手がいたとしたら、平常心を保てれば、達人でなくても何かを感じることは不思議でもなんでも無い事だと言えます。私は人の想念と言うものは物質的なものだと考えています。「心は水月の如し」と言う言葉がありますが、心は何の思ふも無き物也。うつる水の上の月の如し濁たる水に映る時は、月も朧也。又いさぎよき水に映るときは、月も清月也。〔自分の心を清浄に保っていれば、相手が何を考えているのか、即座に判る〕ということです。
