
窓は塗り隠されています。普段は鑑賞用、いざとなると怖い城です。
合気道の稽古の基本は鍛錬と理合の研究、修練を目的としたメソッド〔方法〕であり実戦の方法はその中から発見しなければなりません。指導者によっては画一化された基礎技術のみで空手等の格闘技系に対する対応について一切語らない指導者もいます。愛の武道、和合の武道としての合気道を追及する人には、勝ち負けは関係ない訳です。私はそこまで悟った人間では無いので合気道の技から身を守るための技術をつねに考えています。例えば一教の抑えについて、以前(28年前)私の合気道教室で習った若い女性は一教の抑えを弟(空手初段)に試したところ、直ぐに起き上がってしまったそうです。教室では起き上がるような失礼な人間はいなかったのですが、これが現実です。その時は、鍛錬、稽古が不足しているからだと説明しておきましたが、金をとって(当時の私は無料でした)押さえられない一教を教えるのは〔サギ〕だとおもいます。自分で掛けられ、試して、未熟な人の抑えでは起き上がることに気が付きました。未熟な人は全ての人を抑えられるとは限らないことが判ってからは、抑えの後、起きてきた時のきめ技も指導しています。合気道は体の原理原則に基づいて対応しないと反撃されてしまいます。完全に抑えるためには体のツボ等の原理原則が理解していないと無理です。