立場を変えないで相手の力を抜く技術の研究もまた大切です。基本は集中している相手の力の力点を変えることにより100%の力を限りなく無に誘導するか、相手の力を相手に返すか、とにかく相手の力をまともに受けない技術を獲得しなければなりません。この技術の初歩的なことは誰でもすぐにできます。しかし、たとえば、呼吸法であまりにも強い相手にしっかり掴まれ固められた場合に力の力点を簡単にずらすことはできません。そこには呼吸力やちょっとした技術が存在しますが高段者は必ず習得したいものです。