武術では手の内を明かすことは負けまたは死につながる、また、自分の価値を落とすことになるのでよほどのことが無い限り明かすことは無い、そんな指導者に何年ついていても盗めることは限られてしまう。袴をはいて技を見せたり、教えるのは「膝が極意」といわれる膝の動きを教えないため。時代とともに進化発展することが理想のはずなのに創始者を越えられないことに疑問を持つべきだと思う。技術は手の内を明かすことで次の技術に発展する。教えない人は結局自分の殻に閉じこもり進歩が途絶える。きづきは教えているときに気付くことが多いと私の経験上断言できる。日本の格言に「出と入り」というのがある。出さないと入ってこない。金は天下のまわりものという格言とは少しニュアンスが違いますが。
