
武道の達人は剣で戦い生き延びて長生きをしてはいないと思う、昔も今も長生きが多い。たとえば、剣聖といわれる新陰流の祖上泉伊勢守信綱は、あの戦国時代に生きて、たびたびの合戦に出たものの70歳くらいまで生きたし、塚原卜伝は82歳、柳生宗厳は80歳、丸目蔵人は90歳、最近では大東流流合気柔術の佐川幸義先生は90歳過ぎても神秘的な力を発揮した。植芝盛平翁も80代で尚かくしゃくとして、打ち込む隙も見せず、呼吸の乱れも見せなかったといわれています。沖縄空手の上原清吉先生はやはり90歳を過ぎても演武のあとも呼吸の乱れが無いことを医者が証明している。武道家の体の鍛錬と武道を通じての頭の鍛錬、心の鍛錬そして武道と人生、もしくは人間心理の問題が、医学的、心理学的に解明されると面白い、今の医学では運動すると無酸素運動、そして活性酸素の発生、肉体疲労による老化等マイナス方向に行ってしまいそうですが、合気道の練習風景を見ていると長生きのヒントがあるような気もします。