目隠しして後方に下がる(護身術教室にて)


本物か偽物か、手品のトリックを見抜く、騙しの言葉を見極める。全ての人が悪党の心を見抜くことができれば犯罪の被害者になりませんが、おれおれ詐欺を筆頭につい騙されてしまいます。「江戸時代の商は欺なり・商売は詐欺だ」は言いすぎですが、ニセブランドや偽ミッキーが横行している国では当てはまるかもしれません。とにもかくにも見抜く力がないと損害を受けます。犯罪者は巧みにあまい罠を仕掛けてきます。詐欺の極意は相手の冷静な判断力を奪うことです。つまり、人の欲をうまく利用して判断力を奪うことが成功の秘訣です。武術は生き残るための技術ですから攻撃相手に詐欺(だまし、判断力を奪う)を働いても構わないと思います。悪い表現ですが、合気の技術は勝つための詐欺技術です。合気は相手の力を発揮させないこと、つまり反撃しろという脳を停止させて、虚の状態の間にこと(崩し)を進めます。反撃されてしまうのは相手に見抜かれてしまった(判断する脳が停止していなかった)からです。