
合気道は戦いの武道だと考えている人には理解できないと思います。合気道は「相手に溶け込む技」和合の武道、調和の武道、愛の武道、溶け込む武道です。合気道は戦いで勝つ「相手を破壊する技」を前面に出すスポーツ武道とは別種の武道です。合気道は動く「禅」と言われています。いかに攻撃相手と和合、そして溶け込むかが、攻撃相手と一体化する、つまり相手に溶け込むことこそが和合の武道の真骨頂だと思います。「植芝翁の言う天の理法を体にうつし霊肉一体の至上境に至る技であり道である」は合気道の理念を端的に表しています。人間という漢字は人と間と書きます。心理的には人との間には(間、間隔)が存在します。60㌢以内には入り込めない身体感覚があるのでここを突破しないとスピードと力ずくの合気道になってしまいます。