言葉には魂があるので言霊と言われます。日本人はひらがな、カタカナ、漢字の三種を使い分けて生活しています。この習慣は日本人だけだそうです。゛日本語が難解で他国の人が入り込めないのは、こんな面倒くさい言葉は習慣にないからと言われています。習慣として外来の名称、動作、習慣はカタカナで、難しい漢字はひらがなで、漢字は象形文字からできているので漢字の意味でなにを表現しているか判ります。 判ります、解ります、分かりますと三通りの分かりますがあると海外の人には判りません。虚という漢字はきょと呼びますが、うつろとも読みます。合気道の極意の一つに相手の脳をうつろにする技があります。詐欺師は口+虚で嘘をついて相手からだまし取ります。合気道の技でいりみは入り身と漢字で表現することで相手の方に移動することが理解できます。転換、転身も漢字ならではの表現です。呼吸法は相手との拍子(リズム)なのですったりはいたりする呼吸と意味がは違うので、すべての漢字表現を鵜呑みにするのには無理がありますが、私が参考にするのは日本人の習慣動作が漢字表現に色濃く残っているためです。不足はもう少し前にでる。出不足はほとんど前に出ていない。満足はうまく前に出ている。溜(エネルギー)を作るとはいったん重心をうしろ足、または前足に重心をのせて前に出ることです。古武道では良い場合と悪い場合がありますが、漢字表現である程度理解できます。合気の崩しの理論にはひらがなで表現することもあります。