

群盲象をなでるとは目の見えない人が象の一部をさすって象の全体を表現する。つまり、よくわかっていないのに自信をもって主張することです。合気道の稽古で先輩が後輩に対して自分の判断基準で受けのおかしいところを指摘することは日常茶飯事です。例えば料理とは食材を理にそって科学することです。合気道は理にかなった合氣でなくてはならないはずです。指導する自信がある人は説明には理に基づいて無理をしないように理解させてください。けっしてひねり倒したり、力ずくで倒したり、相手を傷つけるようなことはしてはいけません。稽古ではうまく倒せない時に後輩の受けに都合のよい注文をつけないように心がけるべき、そして相手の技量に合わせて受けてあげること、例えば座取り呼吸方で脇をしめてわざと倒れてやらないのは大人げない行為だと思います。正しいという漢字の上の一を取ると止まるになります。理が無いと技が止まり力で制することとなると漢字は暗示しています。