無酸素運動は、運動エネルギーが筋グリコーゲンの解糖によって賄われる運動のこと、有酸素運動は、酸素の存在下で脂質が燃焼することにより賄われることです。無酸素運動は筋肉トレーニング等息を止めて行う激しい運動があげられます。酸素がなくても筋肉のなかに蓄えられた糖質エネルギーで運動をおこなうことができますが、長時間の運動はできません。有酸素運動はウォーキング、ジョギングなどのゆっくりとした運動があげられます。そのエネルギーは、酸素を使って、体内の糖質や脂肪を燃焼することにより作り出されます。酸素を十分に取り込めば長時間の運動が可能となります。実際の運動では、ゆるやかなら有酸素運動的に、激しく動けば無酸素運動的です。短距離走では走行中呼吸をほとんどしないため、無酸素運動の割合が高いけれども酸素は体の中にあるので、有酸素運動の割合がゼロではない。脂肪を燃やすという観点から、体脂肪を減らすためのダイエットには有酸素運動を、筋肉増強には無酸素運動が良いようです。合気道の稽古は有酸素運動と考えられますが息が苦しくなる稽古をしているとしたらせかせかした間違った稽古をしているからです。二分くらいの演武で苦しいと言う人がいますが、息を止めて無酸素演武をしているからだと思います。受けが追いかけるこの指とまれの演武者は有酸素運動なのでそれほど苦しくならないようです。演武は武を演じることなので、取りが受けに合わせる拍子(ひょうし)により、苦しくない有酸素運動の演武となります。いつも思うのですが、多人数相手の演武の時、受けが舞い上るため、拍子が乱れて無酸素運動になってしまうことが私にもあります。

