明治の近代化の旗印は和魂洋才といわれる掛け声とともに西洋列強を追い越せ追い抜けと努力し、なかなかやるねえという目で欧米から評価されました。その後日清、日露の戦争に勝利し、和魂を忘れ調子に乗りすぎて前の戦争でたたかれて今日に至ります。和魂とは大和魂(大いに和す魂)、縄文から続く基底文化からなる日本人の考え方、精神、つまり「造化(宇宙の変化)に従い四時(春夏秋冬)を共にする」自然との、生物との、人類との共生です。洋魂はこの逆ということですが、西洋だけではなく、東洋の国の中にも多く存在します。臥薪嘗胆(寝たふりをして恨みを晴らす)という熟語を生んだ隣の国は面従腹背(表向きは従うが心はいつかは倒す)という熟語も生んでいます。和魂が通じない国が多いのが現実です。調和、和合の和魂の武道は合気道です。現在、稽古ができない状況が続いていますが必ずできるようになると思います。
