私ではなく地球を押している

実とは実現する、実施する、実力とう現実の世界、力と技とスピードで制する各種の試合スポーツは決められたルールの中での実の世界で戦う代表です。虚の世界は虚勢をはる、虚偽、虚無感など、あまり良い意味で使用されないことが多いのが虚です。試合の無い武術は虚の世界だと表現したら反対意見が多く出てくると思いますが、武術は勝つためにはなんでもあり、つまり、騙された方が悪い、生き残った方が勝ち、歴史に残る勝ち組は頼朝、尊氏、秀吉、家康等決められたルールで勝ち残ってはいません。実と虚の両方をうまく使いこなした結果です。合気道は虚実の世界だと私は考えています。実の技ではすぐに反発(反撃)されてしまいます。力とスピードには勝てません。気づかれない虚の技なら反発(反撃)されることはありません。虚の技について多くの方が探求してくれると良いと思います。虚はうつろな世界です。受けの脳がうつろな状態であれば反撃する指令が脳から発せられることはありません。合気は相手の錯覚の中でことを運びます。手品、奇術も観客の脳をいかにだますかで不思議な世界を演出します。柔道のように力(実)とスピードを鍛えてメダルが取れた人を実力者と表現します。合気の実力者は虚を優先するはずです。