
味わい深いとは、深みのある物や人に対する日本的な表現です。「わび・さび」も日本人の物や事に対する表現に良く使われる言葉です。骨董を集めている人は、古いものではあるが、心に感じる魅力を求めて集めている人が多いと思います。骨董にはそのものの歴史、物語などが解っているとにより一層魅力も増し、価値も上がるそうです。日本の文化は本来年数が経つほどにより味わい深いものになっていくものです。最近の世界的な盆栽ブームは小さな鉢の中に宇宙を表現しているそうで、日本人にしか理解できなかった感覚を世界中の人が理解しようとすることで、仁愛、和合、調和等平和に向かうことになると思います。味わい深い合気道はスポーツと違い体が動く限りできますから長年に渡って稽古を重ねることにより、その人の魅力が増し味わい深い人になることが理想です。もちろん技だけではいけません。知識だけでもいけません。「知行合一」合気道を中心として色々な知識と技が一つになれば強く、そして味わい深い人になれるのではないでしょうか。