左の庭は彦根城の玄宮園 右は安中市(大泉寺)にある井伊直政の正妻の墓


 安中藩(遠足。とおあしで この時代は板倉氏)映画化された藩の初代は井伊直政の正妻梅の子直継(直勝)です。梅が彦根城で奥方様をしていたと思いきやこんなど田舎の小さな館でひっそりと過ごしていました。
 


鈴木大拙著「禅と日本文化」のなかに「わび」の真意は「貧困」、すなわち消極的に言えば「時流の社会のうちに、またそれと一緒に、おらぬ」貧しいということ、すなわち世間的な事物―富・力・名に頼っていないこと、しかも、その人の心中には、なにか時代や社会的地位を超えた、最高の価値を感じること―これが「わび」を本質的に組成するものである。と述べています。「道場はこの(わびの宇宙空間)だと思います」合気道の真意である「天の理法を体に写し霊肉一体の至上境に至る技であり道である」とは派手でもったいぶった理屈や哲学ではない神秘的な自然の中に心を静めて自然と同化することが安寧を願う和合の武道として、自然の鼓動を感じながら、無心の稽古をすることが「わび道としての合気道」を求める人に共感されるのではないでしょうか。